「歯医者の定期検診って必要なの?どこも悪くないに・・」
日々歯医者で働いていて、患者さんからそんな疑問の声があがったり
歯の定期検診について知らない人が多い印象を受けます。
この記事ではそんな歯医者の定期検診について解説します。
費用や内容なども解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
歯の定期検診ってどんなことするの?
歯の定期検診は、主にクリーニングをします。
保険適用と自費があります。
保険適用で行うクリーニングは
歯周病という病気に対する治療が目的で行います。
基本的な内容としては、以下の4つです。
1.歯周病のチェック
歯と歯茎の境目の溝(歯周ポケット)の深さを計測していきます。
2.ブラッシング指導
その方に合った歯磨きの仕方を指導します。
染め出しをする場合もあります。
3.歯垢・歯石除去
歯垢や歯石を専用の器具を用いて取り除きます。
4.虫歯や咬み合わせのチェック
虫歯の有無、咬み合わせの変化をみていきます。
自費のクリーニングは治療ではなく予防という目的で行います。
保険の縛りがないので歯医者によって異なります。
上記の内容に加えてステイン除去やフッ素塗布などを行うことが多いです。
あと余談になりますが
定期検診のときでも積極的にコミュニケーションを
とってくれるような歯医者をおすすめします。
会話の中から生活背景や生活習慣などを汲み取り
その方に合った指導をしてくれると思いますよ。
歯の定期検診の費用や頻度は?
保険適用の場合、3割負担で2000~3000円になります。
自費の場合、歯医者によりますので5000~20000円と幅広いです。
頻度はお口の中の状態や歯医者の方針によっても変わりますが
基本的には3ヶ月に1回がベストです。
トラブルが少なくセルフケアがしっかりできている方でも半年に1回、
歯周病の人や虫歯ができやすい人などは1~2ヶ月に1回をおすすめします。
自費の場合は縛りがないので自由に頻度も決められますが
保険適用の場合はルールがあるので歯医者に確認しましょう。
歯の定期検診はどうして必要なの?
歯の定期検診が大切な理由を4つ解説します。
①早期発見早期治療することができる
日本人が歯を失う原因の第1位が歯周病です。
虫歯よりも多いのは驚きですよね。
歯周病は虫歯とは違い、痛みを伴わないまま気づかないうちに進行していまう病気です。
虫歯の場合も痛みが出てから歯医者に行くでは手遅れになってしまうケースがあります。
なので定期的にプロに検査やチェックをしてもらい
早期発見早期治療することで歯の健康を維持することができるのです。
②時間や経済的な負担が軽くなる
例えば歯を失ってからインプラントにするとなった場合、
期間は3カ月~半年、費用は30~50万ほどです。(相場です。)
歯を失わなければそんな負担はありませんでしたよね。
定期検診にも費用の負担はあるものの、年に数回です。
虫歯や歯周病になると治るまで何度も通院しなければならないので
定期検診よりも時間や費用がかかります。
③健康を長く維持できる
歯を失うほど食べられるものが減ってしまいます。
生きる上で食事が楽しみな人は多く、
それは心身ともに健康に繋がるのは言うまでもありません。
これは個人的な意見ですが、
ずっと好きなものを食べて笑顔で生きていくことが一番幸せです。
④歯に対するモチベーションが上がる
人間誰しもずっと高いモチベーションを保つことは難しいです。
しかし、歯医者で自分のお口の中の状態に触れるとまた関心を持ちます。
それがモチベーションに繋がるのです。
実際私の患者さんでも定期検診に来られて
「最近歯磨きさぼること多くなっちゃってたけど、また頑張らないと!」
「良い状態が保てて嬉しい!引き続き頑張ります!」
と、歯への関心が高まりプラスな言葉を聞けることが多いです。
自分の歯に触れる機会があると歯に対するモチベーションが上がり
日々のセルフケアもしっかり行えるようになります。
まとめ
結論、歯の定期検診はとても重要です。
①早期発見早期治療することができる
②時間や経済的な負担が軽くなる
③健康を長く維持できる
④歯に対するモチベーションが上がる
3ヶ月に1回通うことで歯の健康はもちろん身体の健康まで守ることができる
と考えたら定期検診に対するハードルが下がりませんか?
これから先もずっと好きなものを食べながら笑顔で生きていきたいという方は
今から歯を大切にしていきましょうね。
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