コロナ禍の今、歯科矯正を始める人が増加しています。
その理由としてマスクで口元を見られる回数が明らかに減っているからです。
コロナ禍になってからは歯科矯正の中でも表側のワイヤー矯正を選択する人が増えました。
現役歯科衛生士でワイヤー矯正治療経験のある私が
気になるワイヤー矯正の費用やメリットやデメリットを解説していきます。
コロナ禍で増加しているワイヤー矯正。気になる費用は?
コロナ禍の今、ワイヤー矯正を始める人が増加していますが
実際に私の歯科医院で長く通ってくださっている方にも
「ずっと気にはなってたけど始めるなら今がいいよね」
と、ワイヤー矯正を始める方が数人いました。
そこで気になるのがその費用ですよね。
歯科矯正は自由診療になるので歯科医院によって異なりますが
およそ50~100万円です。
表側につけるのか裏側につけるのかでも変わってきますが
裏側につける方が高くなるので100万円を超えることもあるでしょう。
それとは別でかかる費用としては
①歯の状況や矯正治療の方法、期間、費用などを話し合います。
それはカウンセリングとして無料で行うところもありますが、5千円ほどかかることがあります。
②矯正治療を始める前にレントゲンや写真など資料が必要になります。
それを診断料といい、全体の費用に含まれていたり無料で行う歯科医院もありますが、
5万円ほどかかることがあります。
③矯正治療を始めてからは月1回程のペースで通っていただくのですが
調整料やクリーニング料として、その都度3千~1万円かかることがあります。
④矯正治療を終えてからは後戻りを防ぐためにリテーナーという保定装置が必要になります。
こちらも全体の費用に入っていることもありますが、5万円ほどかかることがあります。
全体なのか部分なのかにもよりますし
もちろん歯並びや顎の大きさなどによっての個人差はあるでしょう。
あくまでも目安として参考にしてくださいね
ワイヤー矯正がおすすめ。メリットは?
私の歯科医院では表側・裏側のワイヤー矯正とマウスピース矯正も行っているのですが
断然表側のワイヤー矯正がおすすめです。
(大前提として、少し動かすくらいの矯正ならマウスピースでもいいと思います。)
もちろんマウスピース矯正や裏側のワイヤー矯正には目立たないという素晴らしいメリットがあります。
しかしそれを超えてまでもおすすめする理由を
マウスピース矯正や裏側のワイヤー矯正と比較して3つ解説します。
まず1つ目は、「期間が短い」ということです。
基本的にマウスピースよりワイヤーの方が強い力で歯を動かすことができます。
単純に歯が動くスピードが速いのです。
それに加え表側の歯のアーチと裏側の歯のアーチを比べると、
表側の歯のアーチの方が大きいですよね。
なので表側にワイヤーをつけた方が歯を大きく早く動かすことができるのです。
また、マウスピース矯正だと外注することがほとんどです。
スムーズに進めばいいのですが、途中でマウスピースが入らなくなってしまったり
歯並びで気になる部分が出てきてマウスピースを再度発注するというトラブルも少なくありません。
新しいマウスピースが届くまでに数週間かかることもあります。
矯正中は痛みが出たりしゃべりづらかったりと苦痛なことも多いので
早く終えることは大きなメリットと言えます。
2つ目は、「綺麗に並びやすい」ということです。
ワイヤー矯正はデコボコした歯並び、出っ歯や受け口など適応できる範囲が広く
歯科医院で月1回調整をしていくので最終的に細かいところまで直すことができます。
先ほどもお伝えしたように表側の方が歯を大きく動かすことができ、
施術もしやすいので微調整が可能です。
気になる部分があればすぐに調整することができる場合もあるので遠慮なく言ってきてください。
ワイヤー矯正は二人三脚のように進めることができるのです。
(もちろんできないことはしっかり説明します。)
せっかく大きな費用をかけているのですから、満足いく歯並びにしていきたいですよね。
3つ目は、「自己管理の必要がない」ということです。
ワイヤーの場合は取り外す必要がないので言ってしまえば勝手に歯が動いてくれます。
マウスピースの場合は、基本的に食べるときや歯を磨くとき以外は必ずつけていなければなりません。
例えば友達と食事に行くときは、トイレなどで着脱するといった手間がかかります。
自己管理が不安な方や面倒くさがりの方はワイヤー矯正がいいでしょう。
ワイヤー矯正のデメリットはなんとかなる!?
ここまでワイヤー矯正メリットを説明してきましたが
もちろんデメリットもあります。
それは「清掃性が悪い」ということです。
マウスピースの場合は外して歯磨きすることができますが、
ワイヤーは自分で外すことができないので歯磨きは大変です。
歯磨きがうまくできないと虫歯や歯周病を引き起こす恐れが出てきます。
裏側にワイヤーがついてるとよりリスクは上がります。
そうならないために歯磨きの時間を十分確保することが大事です。
歯磨き指導は歯科衛生士の専門分野なので何回でも聞きましょう。
聞かずとも何回も指導をしてくれる歯科医院は特に患者さんのことを考えてくれています。
またホームケアだけでは限界はあるので、
月1回クリーニングしてくれる歯科医院を選ぶことをおすすめします。
もう1つは、「見た目が良くない」ということです。
これはワイヤー矯正に抵抗がある方にとって一番の理由ではないでしょうか。
私もワイヤー矯正時代、最初は抵抗があり口を開けて笑うことは少なかったです。
(特に食事の際はワイヤーに食べかすが挟まっていないかよく鏡でチェックした記憶があります・・)
しかし歯が綺麗に並んでいくにつれて
ワイヤーが見えることよりも歯並びが良いことの嬉しさが勝ち、
いつのまにか写真でも歯を見せて笑っていました。(笑)
そこの感じ方は個人差があると思いますが
“綺麗になるための我慢”とプラスに考えたり
今はマスクで口元が隠れることが多いので気にする場面は明らかに減っています。
まとめ
ワイヤー矯正の費用やメリット・デメリットについて解説しました。
費用はおよそ50~100万ほどですが
その他かかる費用があることがほとんどです。
メリット
①期間が短い
②綺麗に並びやすい
③自己管理の必要がない
デメリット
①清掃性が悪い
②見た目が良くない
歯が綺麗なことは一生の財産になります。
私の患者さんも歯が並んでくるにつれて笑顔になる回数が増えるのを感じますし
私自身も矯正治療をして本当によかったなと思います。
矯正治療気になるけどなかなか・・と一歩出ない方は、
今が絶好のタイミングではないでしょうか。
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